常識にとらわれないデッキ構築講座〜vol.09「ultra …」

一撃必殺。

それはロマン。

 

今回はそんなロマンを追い求めたデッキの物語----。

 

 

◯1.コンセプト

コンセプトは冒頭に書いた通り一撃必殺。

そして今回フィーチャーするのはこの駒だ。

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5倍。

オセロニアでは太古に封印された囁き以後、2倍が強力なスキルのラインとして認知されて来た。

 

そこに5倍である。

 

4年目を迎えているオセロニアは駒製作側の運営も成熟してきて「相手HPの◯◯.5%」のような細かいダメージ調整で環境のバランスを慎重に整えている。

 

そこに5倍である。

 

ごく偶にオセロニア運営はウォッカテキーラ泡盛スピリタスで割って飲みながら製作してるんじゃないかってくらいの「知能指数2‼︎」みたいな駒をぶち込んでくる。

 

いいぞ。もっとやれ。

 

知能指数2の駒を使いこなせるのは知能指数2のデッキビルダーだけだってことを見せてやる。

 

◯2.構築

とりあえずよく分からないけど5倍は強いはずなので、5倍まで耐えればいいだろ(知能指数2)という事で、建設開始。

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諸々進化闘化がガバってるので分かりづらいが、何となくやりたい事は見えているだろうか。

ハーピストやブレスドの様な守備的なスキルと特殊大ダメージのコンボを持つ駒で耐えながら†5倍†で一撃必殺を狙う。

 

 

しかし、これがまあ中々決まらない。

 

真っ当なオセロニアンならハーピストのコンボラインが空いたら盤面が不利になろうが即潰す。誰だってそうする。俺だってそうする。

流石にコンボなしではいくら†5倍†とはいえ全く火力が足りない。

盤面が有利になろうがこちらにはもう勝ち筋が無いのだ。そしてあろう事か回復マスをばら撒いたが故に与えたダメージも回復される始末。

 

ダメみたいですね…

 

またお蔵入りか…と思ったが、前回の記事で香蘭の役割を見出した様に、既にそこにあるが気づいてない可能性が有るかもしれない。

そんな僅かな希望を持ち、改めてサマーアキレウスという駒をよく観察することにした。

なにが得意で、なにが苦手か…

得意を生かし、苦手を克服できないか…

じっくりと観察した…

何か運営からのメッセージがあるはずなんだ…

 

 

そして、あることに気づく。

 

 

このサマーアキレウスの得意なこと----。

 

 

それは、「水泳」であると。

 

 

そして「水泳」といえば、「ultra soul」である。

 

 

つまり、アキレウスが水泳をしているのは、名曲「ultra soul」の歌詞の中にヒントが隠されているという運営からのメッセージだったのだ!

 

 

◯3.調整

読者の9割9分の思考を置き去りにしながら、ultra soulの歌詞からメッセージを探し始めた。

 

最初に目に付いたフレーズは

 

結末ばかりに気を取られ、その時を楽しめない メマイ

 

である。

これにはハッと気付かされた。

 

結末(=5倍)ばかりに気を取られて、3.8倍や4.2倍で打っても勝てる局面を作ればいい事を見落としていたのだ。

オセロニアは対人ゲームだ。

その時々で状況は変わる。

5倍のバフだけが勝ちにつながるわけではない。その時々で最善の判断を下す事が大事であると伝えてくれた。

 

 

やはり、「ultra soul」にデッキ構築のヒントが眠っていることは間違いないなさそうだ。(確信)

 

 

次に着目したのはサビのフレーズだ。

サビには「祝福が欲しいのなら〜」というフレーズが3回出てくる。

「祝福=勝利」と読み換えると、このフレーズの後にある文言がデッキ構築のヒントとなっているはずだ。

 

 

まず1番は「祝福が欲しいのなら、悲しみを知り独りで泣きましょう

 

恐らく「独りで」というフレーズは、アキレウス以外のフィニッシャーは不要であることを示唆している。

 

そして「悲しみを知り、泣きましょう

これは唯一のフィニッシャーが打てない悲しみを知っておけということではないだろうか。

つまり、「ATKの低いアキレウスは手駒ロックに気をつけろ」ということである。

 

1番のフレーズを要約すると、「フィニッシャーはアキレウスに絞る。代わりにルキア対策を講じておけ」ということだろう。

 

よって、エンデガ、ヴァイセを外しフィニッシャーをアキレウス1枚に絞り込んだ。

また、ルキア対策としてS駒を増やし、B駒を2枚入れる構成に変更した。

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次に2番。

祝福が欲しいのなら、底無しのペイン迎えてあげましょう

 

これは、ダメージを受けることを恐れるな。

逆に受けることで勝利は近づく。

というメッセージであると読み取れる。

 

つまり「ダメージを受ける事で、強力なコンボを発動できる駒をもっと組み込め」そして「過度な守備駒(回復など)は不要だ」ということだろう。

 

ハーピスト式のコンボ駒が他にあっただろうかと調べてみると、

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セツピスでも使用したカボチャザドキエルに辿り着いた。

様々な面でこのデッキと噛み合っている為採用。代わりに過度な守備駒であったヒアソフィアをOUT。

 

A駒は流石にないか…

と思いながらも念のため検索すると、ダメージ依存ではないが強力なコンボスキルのファウストを発見。

 

そして----

最強のコンボスキルを持った駒を発見する。

 

 

それも、2体も同時にだ。

 

 

それが、


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ヴェローナサリエルである。

この2体、オセロニア初期から存在し続けており、サリエルに至っては図鑑番号2桁である。

 

注目すべきはそのコンボ倍率である。

なんと「2倍」の追撃ダメージ。

アズリエルやアンドロメダ、更にはアウロラといった最強クラスのコンボよりも強いのである。

 

もちろんその分発動条件は厳しい。

サリエルは25%、ヴェローナは15%とかなり限られた条件下でしか発動しない。

だが、現在のオセロニア環境では定数ダメージによる攻めを主体とした魔デッキが強く、このレンジにHPが入ることはかなり増えている。

試してみる価値は充分にありそうだ。

 

つまり、「底無しのペイン」とはギリギリまでHPを削られる事で超強力な一撃をお見舞いできる駒を使ってみろというメッセージだったのだ。

 

 

そして最後。

祝福が欲しいのなら、歓びを知りパーっとばらまけ

 

ここでいう「歓び」とは勝利への道、つまりは「勝ち筋」だと思われる。

そして「パーっとばらまけ」。

 

これらを総合的に解釈すると、

勝ち筋を理解した上で、コンボが強力な駒をコンボルートにばらまくように配置していけ」という事だろう。

 

要するに冒頭で述べた「ハーピストを消される」という問題についての対処であり、「消されたところにもコンボルートが出来るようにコンボ駒を多数配置してプレッシャーをかけろ」というメッセージだと思われる。

 

この時大事なのが「勝ち筋」を理解して配置していくということ。

相手のHPやデッキ編成から予想されるリーサル範囲を読み解き、最終的にどの駒とコンボさせるか、どの駒をデコイにするかという判断が勝敗を分ける。

 

 

このサマーアキレウスデッキ、想像以上に深い。(誰だよ知能指数2の駒って言った奴)

 

 

そして、ultra soulの導きにより、完成したデッキがこれである。

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◯4.デッキの動き

序盤〜中盤はデバフや盾によるダメージカットでチャージのターンを稼いでいく。

 

この時に、「ルキア対策を手駒に残す」「最終的なコンボ導線の位置」を意識しながら立ち回ることが大事だ。(出来るとは言っていない)

 

HPが60%を切ってきたらいよいよ導線をばら撒きプレッシャーをかけ始める。

駒を隣接させて片方を消しても、もう片方が繋がるような形を意識して盤面を構築していく。(出来るとは言っていない)

 

 

そして、クライマックス。

 

 

大量のコンボをばら撒いた盤面の

 

 

その真っ只中、暴れてやりましょう

 

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そして、羽ばたく

 

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ウ・ル・ト・ラ・ソウッ…!

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敗(ハァイ)!!!!!

 

 

 

いや、負けてんじゃねーか!!!

 

 

 

…まだまだ改良の余地がありそうだ…。

ロマンを求める旅は終わらない。

 

※一応、サリエル決めて勝った様子も載せておきます。

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さて、今回は一撃必殺のロマンを求めたデッキだったが、そこには古文書(?)を読み解き、大昔に絶滅した5倍というバフ倍率や時代に忘れられた強力なコンボの発見があった。

掘れば掘るほど色々な発見が溢れてくる、そんなインディージョーンズの遺跡発掘のような別のロマンが待っていた。

 

 

これからオセロニアは新しい環境へと進んでいく。良くも悪くも今の環境とはお別れになる。

過ぎ去った時代に戻ることはできない。

だからこそ、それぞれの瞬間を楽しむ事を忘れずにいたい。

 

 

次回もまたクソデッキでお会いしましょう。