常識にとらわれないデッキ構築講座〜vol.05「セツピス定石」
定石。
それはオセロニアにおいて、避けられぬ常識。
常識を越えるために定石を越えていけ。
◯1.コンセプト
最近思うことがある。
「そのダメージジーンズ、ダメージ受けすぎじゃない!?布面積50%もないよ!?エンデガなの?エンデガ発動したいの!?」
じゃなかった
「ヴァイセ強いからやめろ」
である。
ルキアやデバフを物ともせず致命傷を与えてくる、言わずと知れた頼れるフィニッシャーである。
しかし、そのヴァイセを上回る特殊ダメージを叩き出せる駒を見つけてしまった。
セツナである。
(というかクオンである)
クオンのコンボスキルは4000の固定特殊ダメージ。あのヴァイセの最大火力に迫る強さだ。
そして、常時固定でダメージを出せる上にコンボスキルなので複数回発動する可能性がある。
1度でも超強力。
2度発動したらオセロニア最強の火力と言っても過言ではない。
3度発動したら相手は死ぬ。
このセツナを使いこなすことが出来たら、最強のデッキができるに違いない…!
◯2.構築
とはいえ現実はそう簡単ではない。
「4000特殊ダメージのやべー奴」が盤面に出てたら光の速さで処理される。
誰だってそうする。俺だってそうする。
つまりクオンを処理されずにコンボを繋げる箇所に配置しなくてはいけない。
これは至難の業だ。
というのも、そもそもクオンがコンボを繋げるということは相手の駒と隣接している必要がある。
それにも関わらず処理できない箇所はかなり限られる。
更にクオンの出現位置はランダムである。
仮にそのような安全地帯があったとしてもクオンがそこに出てくれるかはご機嫌次第なのである。
まとめると課題は2つだ。
①処理されづらくコンボを繋げる位置
②①にクオンを置く
なかなか、難解な課題に思える。
が、①には心当たりがあった。
黒番のE3(画像参照)。
ここはかなり返されづらく、複数回のコンボを決めることができる。
これは愛用している学園ヨシノでよく使う手だ。
ここにクオンを着地させることが出来ればかなり相手は苦しむはずだ。
そして②のランダム性。
vol.03で盤面ガチャを引いた私の手の中にはランダムをコントロールする術が握られていた。
それは「ハズレを排除する」こと。
つまり、クオンが出て欲しいところ以外をキャラ駒で埋め尽くせばいい。
たどり着いた定石がこれだ。
名付けて「セツピス定石」。
2手目にエルピスをF2に配置することでE3以外が全てキャラ駒で埋まる。
そしてB3にセツナを叩きつけると「4000ダメージのやべー奴」が一方的に攻撃できる位置に着地する。
この定石はまだ知れ渡ってないためエルピスの返しでF4を取ってくるのはAIくらい。
つまりほぼ確実に4000ダメージは与えられる。
vol.02で提言した「わからん殺し」、ここになる・・・!
この型をひとつの勝ちパターンとしてデッキを構築し、ひとまずコロシアムで調整をはじめた。
◯3.調整
まず最初の調整としてセツピス定石に持ち込むことができる追加の駒として、かぼちゃザドキエル、ロスカを採用。
ルーシーはコンボが使えないが、カウンターとして十分働いてくれる。
そして、このデッキで何戦も回している中である事に気づく。
それはヨシノリーダーを相手にした際、こちらが先手で初手にロスカがあった時のことだ。
「うーん、流石に定石入るよりロスカで牽制するか」
と、ロスカを初手に打った。
その時、さにーに電流走る・・・!
「あれ?これ初手にロスカおいてもセツピス定石入れるな?」(ロスカじゃ無いけど画像参照)
2手目ではなく初手に召喚駒をおいてもセツピス定石は成り立つのだ。
この発見により、F2に置ける駒の範囲が増え、コンボの強い駒や罠、時限など辺につけたい駒の採用も可能になった。
そして、初手召喚からのセツピス定石は別の可能性も示唆していた。
それがこの駒の可能性である。
なんだこのおっさん(驚愕)
こいつはぱっと見しょーもないB駒だ。
スキルはクソショボいバフを不確定の位置に配置するしコンボは大して役に立たない。
しかし、セツナとのシナジーは目を見張るものがある。
黒番初手にD5へヒルフェットを打つとC4かD3にヒルフェット隊が召喚される。
D3はそのまま返されてしまうが、C4の場合通常は返して来ない。
ここでF2へ打つことでセツピス定石へ入れるのだ。(画像参照)
↑よわい
↑強い(確信)
サポートなく3手目にセツナを置いた場合、クオンが都合のいい位置に配置される可能性は50%だ。
しかし、このクジをもう一度引くことができたら?
そしてどちらかが当たれば良いとしたら…
可能性は75%まで引き上がる。
75%で4000のライフアド…
つまりセツナと組ませた時、このおっさんは実質オルプネーになるのだ。
いずれにせよ、S駒でしかセツピス定石をサポートできないとデッキとしては安定性に欠けると思っていたが、B駒でサポート出来るとなると大きく話が違う。
デッキとして成り立つヴィジョン(下唇を噛むのがポイントだ)が見えてきた。
A駒にはセツピス定石へのアシストできる駒が見当たらなかった。
仕方ないので、S駒をサポートに割き、低下した打点をA駒に補填してもらう形にしよう。
こうしてデッキが完成した。
◯4.解説
まずは各パーツの解説。
・セツナ
デッキの核。召喚置けてなくても一か八かで打つことも多い。
その時のためにご機嫌をとっておこう。
・かぼちゃザド、ロスカ、エルピス、ヒルフェット
セツピス定石のキーパーツ。
初手召喚はセツピス定石へのアシストに加えて、対ヨシノに対して強いプレッシャーになるため環境にも対応できている。
また、クオンのコンボを拾うことにより開いてしまう相手の導線を後から塞ぐ役割も重要。
・アシュナリー
後手の2手目に置いて盤面へ影響力を与えられる駒として採用。
無理に召喚駒でなくても良かったが、何かしらまだ見つけていない定石があるかもしれないとの期待から採用している。
・ハロメー、ヴァイセ、エンデガ
クオンは盤面捨ててでも中盤で処理されるので終盤の打点役。
盤面崩してきた相手にコンボルート作れるようにコンボも強めの駒を選択。
・メーティス
申し訳程度の罠解除。
本領はコンボ。ザフキエルとどちらがいいかはまだわからない。
・イヴェット、碧音、魔心核
打点+ライフ守る要員。
イヴェットは半端な特殊ダメージ出しづらくさせて二撃必殺を防ぐ。
碧音、心核は吸収でライフレースを有利にする。
・アヌビス、ルキア
盤面確保要員。
強引にクオンのコンボ拾うので相手のコンボルートが通りやすくなる。
この辺の駒で妨害してコンボさせないようにする。
・正月ヒカゲ
B駒で1番可愛いな?
ヒルフェットが1人1枚しか手に入らない(よね?)ので可愛さ採用。
貫通されないから計算立てやすく、コンボが地味に強いため放置もできない。なかなかのやり手よ。
動きの解説。
ここまで説明してきた通りこのデッキの主な勝ちパターンはセツピス定石からのクオンコンボ、そしてライフバーストのフィニッシュである。
高火力を擁することから、一見アグロ系のデッキに思えるが、デッキ全体の動きとしては盾コントロールに近い。
盾コンが毒やヨシノをダメージクロックとするのに対してこちらはクオンを使う形だ。
通常の盾コンと違いクオンにより序盤から高打点を出せるため、対竜などに対しても比較的ダメージレースで勝負できる。
一方で召喚盾によるコントロール力は健在であり、神単のような盤面を固めてから殴ってくるデッキに対しても、十分に戦える。
弱点は盾で防げない呪いや毒。
さらにこのデッキならではの弱点としてコンボ封印がある。
クオンを封じられると相手が盤面を崩すことなく展開を進めることができてしまい、こちらのS駒アタッカー不在がダメージレースにおいてかなり不利となる。
本当アヌビスとかデッキに入れんのやめてほしい。(自分が入れてることに目を背けながら)
あと、なにより黒番引けないとそもそも定石が使えないという致命的すぎる欠陥もある。(クソザコナメクジインフェルノ)
立ち回りとしては、黒番なら最優先でセツピス定石を狙う。
大事なことは相手が罠やカウンターを置こうがクオンとコンボすることをやめてはいけないということだ。
こちらにはライフバーストやエンデガといった終盤に強い駒が多い。
お互いのライフが減りあう分にはこちらが得。
なによりS駒による火力がないため、クオンの削りがない場合、火力不足となってしまう。
だから、
止まるんじゃねえぞ…
更にこのデッキは攻めだけのデッキではない。
盾コントロールの系譜を継ぐこのデッキは守備的にも戦うことができる。
クオンでのコンボを最優先とし、それにより開いてしまった相手の導線は召喚で塞いでいく。
特に神単などの盾への回答を持ち得ないデッキに対しては効果的で、導線全てを盾で埋め尽くしてしまえば、ファヌエルやジゼルがどこにコンボ導線を作ろうが関係ないのだ。
開いた穴(導線)はあとから塞いでしまえばいい。
じゃけん、ダメージジーンズの穴もクソダサパッチできっちり塞ぎましょーね!(鬼畜の所業)
◯5.感想
このデッキ、今までのクソデッキシリーズの中で群を抜いてつよい。
使用している駒パワーが高いのはもちろんだが、デッキとしての完成度がかなり高い。
もちろん環境のトップに食い込める程ではないが、それでもクラスマッチ勝率5割は下回らない。(クソデッキにしては快挙)
これは随所に過去のクソデッキの経験が活きている事のおかげだと思う。
ランダム性の操作、わからん殺しの強さ、ダメージクロックの重要性…
そのクソデッキでは勝てずとも次のクソデッキへの礎となっていく。
そう、だからクソデッキを作ることをやめるな。
「Don't stop f◯◯k'n deck!!」
今回もここまで読んでいただき、ありがとうございます。
また次回のクソデッキでお会いしましょう。