常識にとらわれないデッキ構築講座〜vol.06「ぶっ生き返す!!」

どーも。

さにーです。

 

久しぶりのクソデッキシリーズ。

なかなか「このデッキクソだな!」と思えるデッキに出会えず間が空いてしまいました。

 

しかし、新ストラクチャーパックでついに待望のクソデッキが爆誕したので今回はそれをお見舞いしていこうと思うぞい。

 

 

◯1.コンセプト

今回のストラクチャーセットでフィーチャーされたのは「代償」。

 

その中でも特に目を引いたのは新スキル「代償回復」。

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これは払った代償の◯◯%を回復するというスキルである。

 

基本的な用途としては代償ダメージの擬似的な軽減によるアドバンテージの拡大だろう。

 

 

しかし、私は別のポイントに注目していた。

 

 

それはこの代償回復が「割合回復」として機能するという点だ。

(「割合回復」とは自身の最大HPの◯◯%回復するというメカニズムのこと)

 

 

代償は自身の最大HPの割合を支払うものが多く、実態的に代償回復は「割合回復」の側面を持っていると考えられるのである。

 

 

オセロニアにおいて、この割合回復は過去にも存在している。

 

代表的なものは「回復マス」と「シーラーザード」である。

 

いずれもが現在のカップ戦では制限駒となっており、それは同時に「割合回復」というメカニズムの強力さを物語っている。

 

 

支払う代償はシーラーザードの回復量3%を大幅に超えるものが多く、10%を超えるものまである。

 

これに代償回復を合わせることができれば…

今までの回復の常識をぶっ壊せる。

 

クソデッキビルダーとしての直感がそう告げた。

 

 

かくして、「代償回復でアドを取る」のでは無く「代償回復を回復手段」としたデッキの構築が始まった。

 

 

◯2.構築

 

とはいえだ。

実装されている代償回復持ちの駒は4枚。

内2枚はリーダーオーラ被りなので、デッキに入れられるのは最大3枚。

 

出たばかりの新スキルだから仕方ないが、かなり少ない。

 

それぞれの回復倍率は

 

フィリーナ→50%

バロン→50%

エーネス→30%

 

となっている。

 

 

 

 

…ん?

 

50%の2枚で代償分取り返すと…

回復できるのは30%分だけ?

 

10%の代償を打ったとして…

回復できるのは最大HPの3%?

 

あれ?

S1枚、リーダー1枚、A1枚使ってシーラーザードとやってること大差ない?

 

 

え?よわくね?(絶望)

 

 

ダメか…

まだ代償回復駒が出揃ってない現環境では完全に企画倒れ…

 

と思い諦めかけたその時、ある言葉がフラッシュバックした。

 

 

 

 

 

「ソシャゲの乗算は基本やべえからな(迫真)」

-------友人D氏の言葉

 

 

 

 

 

!?

 

乗算…?

 

 

 

 

「バフを重ね掛けするのが最強だから(天下無双)」

-------友人D氏の言葉

 

 

 

 

そうか。

 

忘れていた。

 

回復には「バフ」があるということを。

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◯3.調整

代償回復の駒が3枚だけしかないなら、回復バフで代替すればいい。

 

回復バフがある状態ならば、バロンを配置するだけで代償を打つたび回復することができるようになる。

 

回復バフにより、駒の数を水増しできたことはもちろん、駒を1枚配置するだけで動き出す可能性ができたことも非常に大きい。

 

更に、代償回復の特性上、基本となる回復量自体がかなり大きくなるため、回復バフによる恩恵を受けやすいのも噛み合っている。

 

これで「代償回復回復バフ」の基本エンジンが出来上がった。

 

 

残るは代償駒。

この回復エンジンが動き出してからは、受ける代償が大きければ大きいほど大量の回復が見込める。

 

代償ダメージが大きく単体性能もかなり高い定番のモルジアナ、バステトは迷わず採用。

 

回復バフを採用したことで一層シナジーが強固になったシーラーザードも無論投入。

 

 

そしてこのデッキをクソデッキたらしめた1枚の駒がある。

最強回復駒。

回復暴力装置

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それがこのバレンタインサルースだ。

 

大幅な代償ダメージと常軌を逸した回復量。絶対適当に作っただろ…

どちらもデッキのコンセプトと強烈なシナジーを形成する。

 

 

この駒がいかにヤバいか…は後々見せることにしよう。

 

 

これらの駒に盤面を支えるパーツを追加し、ひとまず、「代償回復」デッキが完成したのでまずはお披露目といこう。

 

 

◯4.解説・立ち回り

このデッキの各パーツについて簡単に触れていこう。

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◾️フィリーナ、バロン、エーネス

代償回復駒。

このデッキの根幹であり、コンセプトの為固定枠。

 

◾️麒麟、ヤシ

回復バフ達。

ヤシはあまり見慣れない駒だが決戦で手に入る上にそこそこのHPとバフ量があるため普通に使える。

どこぞの超駒よりバフ量多いのは草。

 

◾️バステト、モルジアナ、マニアレ、オーリック

代償アタッカー。

デッキコンセプト的に代償を多く入れてるが、ここは自由枠。

ヒアソフィアなどのメタ駒を仕込んだり、闘化ヴィクトリアなどのライフバーストを仕込むのもあり。

 

◾️シーラーザード、バレンタインサルース

超回復要員。

このデッキの最大のキーパーツ。

この2枚をいかに強く使えるかがこのデッキの命運を握る。

 

◾️アルキメデス

HPタンク、ルキアバリア、手駒事故防止、HP危険域での代償サポートなどデッキのキーパーツではないが、担ってくれる役割が非常に大きい為、準必須級。

割とクソデッキシリーズによく出てくる。すこ。

 

◾️牛、フィローギス

オバロ要員。

オバロは最大HPの割合をコンセプトとするこのデッキにおいて地味ながら重要な役割を持つ。

B駒がキーパーツとなってくれているのもこのデッキの強み。

 

☆立ち回り

立ち回りは基本的な回復デッキと同じく盤面を重視しながら辺に回復駒を配置していくのが基本。

配置優先度は

バロン=シーラーザード>エーネス

の順。

バレンタインサルースは代償回復か回復バフがある状態で置きたい。

 

このデッキ特有の立ち回りとしては場を整えるまでは極力アタッカーは打たないということ。

 

場が整う前だと代償ダメージが割と痛く、更に相手のHPを削り過ぎることでエンデガやライフバーストで火力を出されてしまい、回復が追いつかなくなるためである。

 

序盤に回復バフが手駒に溢れるようならやむなく切ってしまうのが良いだろう。

 

反面、一旦場を整えてしまえば、後は代償アタッカーを好きに打っていけば、減らない自分のライフとは裏腹に相手のライフがいつの間にか無くなっているはずだ。

 

 

しかしこのデッキの真骨頂は攻撃力ではなく暴力回復

盤面を整えた状態で着地するバレンタインサルース全ての回復駒を過去のものにする。

 

刮目せよ。

これが回復を超える回復だ。

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25816回復…

 

並のデッキならHPバー1本が満タンになる程の回復量。

言うなれば、1本満タンバー。草彅剛も満足顏である。

 

相手が積み重ねてきたここまでのダメージを全て台無しにする回復による破壊

そこまでの経緯を全て無に帰す様は、クイズ番組における最終問題は1兆5868億4点です!の破壊力に匹敵するだろう。

 

 

とにかくド派手でとにかく理不尽。

 

This is「クソデッキ」

 

 

代償回復はまだ生まれたばかりで発展途上だ。

それにもかかわらず、今までの常識をぶっ壊す程のポテンシャルを見せつけてくれた。

 

今後は代償駒から目が離せなくなりそうだ。

 

◯5.感想

 

今回のデッキを回していて、正直25000回復した時はビビった。そんな回復すると思ってなかったから計算すらしてなかった。

 

それはつまり私自身がクソデッキを侮っていたということだ。

 

クソデッキは思った以上にクソであり、可能性に満ちている。

 

まだまだクソデッキの旅は終わらない----------

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

また次のクソデッキでお会いしましょう。